Iメッセージとyouメッセージって何?
皆さんは、Iメッセージとyouメッセージという言葉を聞いたことがありますか?
有名な言葉なので、知っている人もいるかと思います。
これは指導する時のポイントの一つです。
一般的に、子どもとの関係に悩む指導者や親御さんの多くは、youメッセージを多用しています。
ここでいうIとyouは、主語を指します。
例えば生徒が宿題を忘れたとします。
そんな時、宿題を忘れるなんて、あなたはいけない子です。
このように生徒に言うとします。
この場合、主語は「あなたは」になっていますね。
これが一般的なyouメッセージです。
ではIメッセージに置き換えるとどうなるでしょう。
例えばこんな感じです。
宿題を忘れるなんて、私は悲しい。
主語が私に変わりました。
これは様々な場面で効果的で、一般的に指導する際にyouメッセージで伝えると、相手の非を責めるだけになってしまう可能性が高いです。
これは嫌がられる典型です。
叱られることや、落ち度を責められることが好きな人などいないからです。
しかし上記のようなIメッセージに置き換えてみるとどうでしょう。
言われる側は、罪悪感のようなものを感じますよね。
実際僕も若い時によく使っていましたが、これはかなり効果があります。
指導する時にyouメッセージを使いがちな人は、ぜひ試してみて下さい。
もちろん親子関係においても効果ありです☆
万人にIメッセージが通用するわけではない!
しかしここで注意が必要です。
ここは敢えて、あなたがあまり好きではない人を想像して下さい。
というか、敢えて嫌いな人を想像して下さい。(嫌いな人がいないというすばらしい方は、苦手な人でもかまいません)
仮にあなたがその人の期待に応えられなかったとして、こんなことを言われたとします。
「君のそんな様子を見て、私はがっかりした」
嫌いな人や苦手な人からこんなことを言われるとどうでしょう。
僕はひねくれ者だったので、このようなことを言われても心の中で、「勝手にがっかりしとけよ」くらいにしか思わず、正直何も響きませんでした。
むしろ嫌悪感が増すだけでした笑
しかし好きな人から同じことを言われると、きっと罪悪感を持つはずです。
人間とは、好きな人は悲しませたくないですし、やっぱりいいところを見せたいと思うものです。
つまりIメッセージを活かすためには、まずは使う相手との関係性が重要ということです。
好感を持ってもらう手っ取り早い方法!
最も効果的なのは、ことあるごとに子どものよいところを認め、「その人が褒めてほしいタイミングで褒めてあげること」です。
その際は、必ず具体的に褒めてあげて下さい。
小学生の低学年であれば、抽象的に「すごい!」などと言ってあげるだけで十分効果がありますが、ある程度大人に近づいてくると、そのような言葉だけでは「軽い」と思われ、逆効果になる可能性があります。
具体的にとは例えば、ある子が数学で100点満点をとれたとします。
「今回のテストは満点をとるのはかなり難しい問題を数問用意していた。その問題も全部正解して満点をとってしまうなんて、君はすごい!」
このような褒め方であれば、なぜ今回のテストにおいて満点をとれたことがすごいのかが具体的に明示されています。
このような言い方をしてもらえると、子どもも納得して、素直に喜びます。
必ず褒める根拠を添えて伝えるといいでしょう。
また、褒めるだけではいけません。
褒めてばかりの大人を子どもは心から信頼しません。
良いところも悪いところもきちんと見てくれている。
このように感じる大人に子どもは信頼を寄せます。
といっても、今の時代、褒めると叱るの比率は8:2くらいの割合で良いと思います。
褒めるをメインにしてあげる方が効果的な子どもは多いように思います。
自己肯定感を高めることにもつながるので、ぜひ意識してみるといいでしょう。
まとめ
結局どんな指導も、効果的に活かすのに必要なことは、信頼関係の構築です。
どれだけ良い指導であったとしても、肝心の関係性ができていなければ、期待するような効果は得られません。
指導した内容が正しく効果的に伝わるだけの関係が築けているか、そういった点から見直していけば、必ずうまくいきます。
今日も一日頑張りましょう!
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