子を持つ多くの親が、ある程度子どもが大きくなると、あることに気づきます。
それは、「子どもは親の思い通りに育ってくれない」ということ。
ピアノを習わせたいけど子どもは全く興味を示してくれない。
スポーツをさせたいのにインドアな性格で全然興味を示してくれない。
何度勉強するように言っても勉強してくれない。
数え上げればきりがないと思います。
もちろん子どもの人生ですから、親とは言えど、過度に干渉しすぎるべきではありません。
親の敷いたレールの上だけを歩む人生なんて楽しくありません。
そうは言っても少しくらい親の期待通りに成長していってほしいと願うのが親心というものですよね。
僕も2人の娘の親なのでとてもよく分かります。
しかしやはり最低限守らせるべきルールは絶対にあるべきだし、そもそもルールをきちんと守る、ということを子どもに植え付けないといけません。
最近は共働きの親が多く、子どもにあまり関われないからか、このあたりがルーズになっている子どもが増えているように思います。
授業に平気で数分遅刻する、しかもその後謝罪もなし。
宿題をやってこないことなどに何も悪びれる様子もなく、へらへらしながら忘れたことを報告しに来る。
授業中に当たり前のようにトイレに行く、など。
最近は子どもと友達のような感覚で接している親が増えていると聞きます。
子どもに嫌われたくないから本来注意しなければいけないようなことも目を瞑り、無かったかのように振る舞う親まで増えている始末です。
気持ちは分からなくはないですが、果たしてそれが子どものためになるのか、という点は見直したいですね。
また、逆にどんなに口うるさく言っても収拾がつかないほどのケンカに発展し、親が疲れてしまう、というケースもあります。
いずれにしても、これらはきちんとしたルールを決め、それが破られたらどうするかまできちんと決めることで少しは改善できるはずです。
よくある例です。
一日ゲームの時間は1時間と決めているのに、平気で破る。どうしたらいいですか?
→このような悩みを持つ方は他にもいるのではないでしょうか?
このような相談を受けたら必ず僕は、破られた時にどんな対応をしているか?を聞きます。
するとほとんどの親が言葉で厳しく注意する、のみで終わります。
特に叱る相手が母親の場合、中学生くらいになれば子どもも段々怖くなくなってきます。
言葉で注意する程度では効かなくなってくるのです。
ではこのような時はどう対処すべきなのでしょうか?
ルールを守らなかった時はどうするかを明確にし、必ず実行する!
例えば上のルールを破った時には罰として、「ゲームを取り上げる」という処置をとることに決めたとします。
しかし子どもに「もう絶対にしないから」などと必死に哀願され、ついつい許してしまう経験はないでしょうか?
実はこれが子どもの思うつぼなのです。
子どもは仮に約束を破ったとしても、このように頑張って許しを請えばなんとかなると都合の良いように解釈します。
つまりこの安易に許すことで、子どもに「なんとかできる」という前例を作ることになってしまうのです。
これは本当に困りますよね?かわいい我が子から必死に一生懸命「もうしないから」と訴えられれば、ついそんな我が子の言うことを信じてやりたくなるものです。
そして見事に期待を裏切られるわけです笑
多分気づけば同じことを何度も繰り返している人もいるでしょう笑
そこで効果的なのは、約束を破ったら機械的に必ず決めたことを実行することです。
例えば僕なら、決めたゲームをする時間を子どもが破れば、翌日子どもが学校に行っている間などにさっさとそのゲームを隠してしまいます。
とは言っても最近の子どもが執念深く、隠しても見つけられる可能性があるので、職場に持って行ってしまいます笑
別件ですが、僕は家庭の事情で娘二人にはスマホを持たせています。
小学生の二人にはまだ早いのでは?という声も聞こえましたが、そこは徹底したルール決めで対処可能です。
今は色々保護者が設定できるので、使わせたくない機能を使わせないようにできたり何かと便利ですね。
ただしどうしても家庭の事情で何かあった時のために遅くまで娘のスマホを使えるようにせざるをえない状況です。
そこで、娘には夜の8時以降はスマホでゲームをしてはいけないというルールを設けました。
この約束を破ったらいかなる理由があろうとスマホを取り上げると約束しました。
そして見事に長女がその約束を破りました笑
そのことを知り、僕は全く怒ることなく、むしろニコニコしながら「はい、約束ね」と言って娘からスマホを取り上げました。
娘からすればニコニコしていたことが逆に不気味に映ったかもしれません笑
そして1週間は何があっても返さず、十分に娘が反省している様子が見られたので、1週間後には返しました。
そして仲直りはスイッチのゲームで遊ぶと決めています。
遊び心ですが、娘と一緒にやる上でオススメのゲームを紹介しておきます笑
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以来、何があっても娘はルールを破ることがありません。
他にも保護者の方によくアドバイスをする内容で多いのが、いわゆるテストの点数が悪い生徒のスマホやゲームをなんとかしたい、ということです。
「定期試験の点数があまりに悲惨だから、子どもからスマホを取り上げた」
なんて話を聞くこともあります。
しかし個人的にはそれは子どもの反感を買うだけで、納得させることはできないと思います。
納得させられなければ、おそらくスマホを取り上げたところで子どもの行動は思っているほど良くなることはないでしょう。
僕なら先に約束をしてしまいます。
テスト2週間前のように、テストまで十分な時間がある段階で、「テスト期間は好きに過ごしていいけど、○○点を下回ったらスマホは没収ね」
こんな感じで子どもの頑張り次第で十分ノルマを達成できる段階でこのように提示するのです。
仮に遊びほうけて目標を達成できなければ子どもの自己責任ですよね。
このように予め約束をしておけば、その後スマホを取り上げることになってもしぶしぶではありながら子どもも唐突に没収することに比べれば、まだ納得できます。
ちなみにこのあたりのことをより深めるには、以下の本がオススメです。
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子育てはもちろん、教師も指導に役立つ内容がてんこ盛りです。
興味ある方はぜひ読んでみて下さい。
その後、どうフォローするかも決めておく!
ルールを決め、その約束を破り、破った時にどうするか約束したことを実行に移す、だけで終わってはいけません。
ここで完結してしまうと単に罰を与えて終了になってしまいます。
ここで、どうリカバリーするかも考えておいた方が良いです。
例えばテストの点数を○○点とれなければスマホは没収。けれどその次の試験で○○点取れたら返してあげる、、、ここまで決めていけば、仮にスマホを没収されても返してもらうために次の試験は頑張ろうとなりますよね。
ここまでしっかり決めておけば、道中で悔しい思いをしたとしても全くの不本意で納得のできない罰を与えることにはならないはずです。
まとめ
今日の内容をまとめる際、一言で要点を述べるなら、「決めたルールに感情を入れてはいけない!」ということです。
ルールに関しては機械的にいくべきです。
その方が子ども変なしこりを残さず納得させられます。
娘もそのことをよく分かっているので、約束を果たせなかった時は観念しています笑
ぜひルールを決める時の参考にしてみて下さいね。
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