src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-4532488125941757" 勉強は料理に似ている! | あつたろうの教育相談室

勉強は料理に似ている!

練習は嘘をつかないって本当?

僕が中学の時、ある体育教師が口癖のように言っていました。

それが表題の、「練習は嘘をつかない」という言葉です。

成長とともに、それが割と有名な格言であることを知りました。

ただきれい事に聞こえるこの言葉は自分の中に残っており、何かに挑戦したり練習を頑張ったりする時は、漠然とこの言葉を意識していたように思います。

しかし、練習や努力のやり方や方向性を間違えると、練習は平気で人を裏切ることに段々気づきます。

意味のない努力は基本的にはないと思っていますが、あまりにも的外れだと徒労に終わってしまいます。

高校生時代の大失敗 ~調理実習の悲劇~

高校2年生の時、家庭科の授業で調理実習がありました。

元々料理をはじめとした家庭的なことが苦手で、こうしたことはいつも同じグループの得意な人に任せていました。

しかしお調子者の男子グループで構成されたこの時ばかりは傍観しているわけにもいかず、多少なりとも役割を担うことになります。

何を作ったか、詳細までは覚えていませんが、その時僕が作ることになったのはサイダージュースでした。

友達と協力し、見た目にもなかなかおいしそうなジュースができつつあり、妙な興奮に包まれていました。

そして仕上げに砂糖を入れて甘みを出し、あともう少しで完成という時に、ある過ちを犯していることに気づくのです。。。

「それ、塩ちゃうか?」

友達と「これくらいか?」などと言い合いながら入れていた砂糖は、よく見ると塩であったことに他の友人からの指摘で気づきました。

「終わった。。。」

一生懸命作った僕たちのサイダージュースは、先ほど述べた凡ミスにより、最後の最後で台無しになってしまったのです。

味見をした友人はあまりのまずさに悶絶し、次の時間を保健室で過ごしたことも、今となっては良い思い出です苦笑

大学生時代の大失敗 ~カレー作り~

恥ずかしながら僕は大学生になるまでに一人でまともに料理などしたことがありませんでした。

大学生になって下宿することになった時、初めて母親の偉大さを感じたものです。

しかし一人暮らしをするとなれば料理はもちろん家事は一通りできるようにならなければ、という気持ちもありました。

ある日、友人数名を招くことになり、その友人からあらかじめ夕食何か作って、とリクエストされていました。

僕は焦りました。先に述べた通り、料理の経験なんて皆無だったからです。


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しかしここで料理なんてできない、なんて言うのはちっぽけなプライドが許さず、「任せといて☆」なんて見栄を張ってしまうのです。。。

とりあえず初心者でも取り組みやすいのはカレーと別の友人からアドバイスを受けたので、その通りに手探りで作ってみます。

時間がなかったので、友人が来る当日、ぶっつけ本番で挑みました。

レシピとにらめっこにながら何とか野菜を切り、炒め、水を入れて煮て、いよいよ最後のカレーのルウを入れて煮込む、というところまで順調(?)に進められました。

そしてカレーのルウを入れて煮込んでいる時、僕は何を思ったのか単なる肌感覚で、「水が少ない気がする。。。」と感じてレシピに書かれている水の量など無視して、どんどん継ぎ足しました。

料理ができる人なら僕の愚行に「あちゃー」と思いながら読んでくれていることでしょう笑

言うまでもなくおかげでいつまでたってもカレーは煮込まれず、水を多く含んだカレースープのような状態が続きます。

「火力が足りないのか?」とここでまた血迷った判断を下し、本来だったら弱火で煮込むところを強火に変えてしまい、もはや僕の暴走は止まりませんでした。

結果、カレーがどんどん蒸発していき、火を止めた時にはそれはもうカレーとは呼べない代物が鍋を浸食していました。

その後、僕がどんな顔して友人と接したか、それは読者の想像にお任せします。。。

なぜ失敗に終わったのか、それはやり方を完全に間違えていたからだ。。。

この2つの僕の失敗例を見て分かること、それは失敗に終わったけど、「決して手を抜いたわけではない」ということです。

むしろ分からないなりにも何とか形にしようと、努力しました。

しかし努力は報われない結果に終わってしまいました。

それはなぜでしょう?

答えは簡単。

やり方を間違えていたからです。

もちろん世の全てがマニュアル通りではなく、時にその人の独自性が問われることもあるでしょう。

しかし料理についてはその考え方はナンセンスです。

決められた最低限のやり方や方法論を踏襲しないと、独自性どころの話ではなくなってしまうのです。

正しいやり方や手順を踏まなければ、どれだけ頑張っても失敗に終わる好例ですね。

勉強も料理と同じで、ある程度のやり方は決まっている!

勉強も同じで、せっかく時間を膨大に費やしているのになかなか成果が出ないという場合は、根本的に間違ったやり方になっていないかをしっかり見直す必要があります。

たとえば理系科目が得意な生徒が文系科目の点数が一向に上がらない、なんてことはよくありますが、これもやり方を間違えてしまっている可能性が高いです。

数学であれば、公式一つさえ覚えれば、その知識を応用してハイレベルな初見の問題もどんどん解けるようになる、という人がいます。

これは理系が得意な子の典型例です。

しかし、同じように文系科目だとこのやり方は通用するでしょうか?

単語一つ覚えれば、その一つの知識のおかげで全く別の単語が10、20と芋づる式に頭に入ってくるでしょうか?

答えはNoですよね。

残念ながら理系のように1つの知識を10にも100にも広げていく教科ではないのです。

この点を勘違いしてなかなか思うような成果を上げることができない生徒は本当に多いのです。

それぞれの教科ごとに、正しいやり方があるということです。

必要なことは、エサの獲り方を教えること!

これができていない教師が多いのです。

授業は上手、教え方は上手、けれど、その教科をできるようにするためのやり方、となると、知識が乏しい人も多いのです。

例えば成績表を見た時、5教科中、数学だけが60点で他の教科が90点だとします。

一目瞭然で、数学が苦手な生徒と素人でも分かりますよね?

では生徒懇談の時、もしくは保護者懇談の時に、「お子様は数学が苦手だから数学の勉強を頑張りましょう」などという助言があったとします。

それを聞いた生徒や保護者はどう感じますか?

いや、見れば分かるやん!で終わりますよね。

知りたいのはそんな一目で分かる稚拙な分析ではなく(もはや分析とも呼べないレベルですが)、どうすればその数学の点数が上がるのかという勉強のやり方の部分ですよね。

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そういったことを提示し、子どもが「具体的に」「いつ」「何をすればいいか」こうしたことを提示できるようにしなければなりません。

まさに料理の仕方ですよね。

そのやり方通りにすれば、必ずおいしい料理が作れるようになります。

そのやり方を教え、導き、「できるようにしてあげること」が教師の重要な仕事です。

余談ですが、今ではカレーは僕の得意料理で、休みの日にしょっちゅう娘二人に振る舞っていますよ☆

それは学生時代の反省を活かし、必要な手順は正しく踏んで行っているからです。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事をきっかけに、目の前の成果が出ていないことに対し、そもそもやり方が正しいのかどうかを見直してみることをオススメします。

繰り返しになりながら、頭を使わないと、努力は平気で人を裏切ります。

泳げるようになりたいのに、海ではなく山に行っても仕方ないですよね。

まずは正しいやり方を知ること。

そしてそれを行動に移すことで初めて物事は成果を得られます。

ぜひとも見直してみて下さいね。

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