言語とは使いながらマスターするもの!
国語が得意かどうかは、文章を音読させてみれば分かる、というようなことを聞いたことはないだろうか。
これは本当に的を得ていて、文章読解が得意な子で、音読が下手な子はほぼいない。
ここで言う上手とは、何も情感込めて読むというようなテクニックに関することは関係ない。
不用意に詰まることなく、スラスラとよどみなく読めるかどうかということだ。
声を出すことが苦手な子でも、やはり得意な子は一定のリズムで詰まることなく、そしてテンポ良く読める。
当然これは同じ言語である英語でも言える。
しかし英語となると、そもそも恥ずかしいという気持ちが先行して、正しい発音で音読を中心とした学習に消極的な子が多い。
音読ほど大切な学習法はないのにだ。
この記事を読んでくれている人は、日本語が堪能な人が多いと思う。
しかし考えてほしい。
日本で生まれ、日本で育った人の中で、日本語を喋れるようにするためにめちゃくちゃ努力をした記憶がある人はいるだろうか。
ほとんどの人がそうではなく、物心ついたころにはある程度日本語を操れるようになっていたはずだ。
なぜか?
答えは簡単で、日常的に日本語を聞いて話す、ということが習慣化されていたからだ。
使いながら自然とマスターしていったと言って良い。
そう考えれば、英語をできるようにしたいのに英語を聞いたり話したりすることを放棄していれば、目標達成はどんどん難しくなるのは当然のことだ。
聞いたり話したりせず、読み書きだけで日本語をここまで流ちょうに話せるようになっていただろうか?
それは不可能だと思った人が多いと思う。
そうと分かれば、早速日頃の英語学習に、積極的に音読を取り入れることをオススメする。
音読の前に、まずは単語を音声認識できるようにしよう!
「強面」という漢字の読み方が分かるだろうか?
答えは「こわもて」だ。
ここで考えてみてほしい。
もしこの漢字の読み方を知らない状態で、この漢字を書けるようになるだろうか。
読み方が分からない漢字を書くなんて、不可能だと感じてもらえると思う。
では英語で、「infamous」という単語の発音の仕方は分かるだろうか。
無理矢理カタカナで表記するなら、「インファマス」というような感じになる。(余談だが、「インフェイマス」と間違える人が多いので注意です笑)
少し難易度が高い単語を例に出したが、この単語の発音の仕方が分からないのに、スペルを覚えることができるだろうか。
何度も見て、何度も書いて練習することで、一時的には書けるようになるかもしれない。
しかし時間が経ったらすぐに忘れると断言できる。
音声認識できないものは、絶対に確かな知識に変えることができない。
それなのに、英語が苦手な生徒は例外なく発音できない単語が多い。
発音できない単語が多いということは、単語の知識が乏しいということだ。
言語を習得する上で、言葉を覚えることは基本であるのに、その基本が崩れてしまっていてはできるようになるはずもない。
言語を習得するためにまず最初にやるべきは、言葉を覚えること。
そして覚えるために必要なことは、音を覚え、正しく発音できるようになることだ。
【中古】【全品10倍!9/15限定】世界一わかりやすい英語の発音の授業 / 関正生 | ||
【中古】【全品10倍!9/15限定】世界一わかりやすい英語の発音の授業 / 関正生 |
この書籍は発音のコツを網羅してくれているので、学生だけではなく、英語教師や英語を使った仕事をしている人にもお奨め。
まとめ
本記事は至ってシンプルです。
英語の4技能は「読む・書く・聞く・話す」ですが、敢えて重要度に優先順位をつけるなら、「聞く・話す」が大切なはず。
しかし今の受験勉強の中心はどうしても「読む・書く」に重点を置きがちだ。
これが義務教育でも膨大な時間を英語の授業時間に充てているにも関わらず、日本人は英語を話すことが苦手だと言われる所以だと思う。
日頃の勉強の中で、「話す」、つまり音読を取り入れることは、気分転換になるのでオススメだ。
ぜひとも早速英語の学習に取り入れていってほしい。
コメント