自分を信じると書いて「自信」という言葉になります。
自分に自信がないという人は年々増えている印象がありますが、言い方を変えれば「自分を信じることができない」人たちなのかもしれません。
もちろん根拠も何もない口先だけの自信を持つことは必ずしも正しいとは言えません。
しかしこの自信があるかないかで、行動力に大きな差が生まれる可能性があります。
自信がないという理由だけで行動に表すことも億劫になり、その結果様々な成長のチャンスを逃してしまうことになれば、とてももったいないですよね。
ただし、自信とは持とうと思って持てるものではありません。
本日はこの自信につなげる上で、日頃意識すると良いことについて紹介いたします。
心に余裕を持つ!
皆さんの周りで、仕事がよくできて人望の厚い先輩や上司はいないでしょうか?
僕はこうした人がいました。
いつ相談しても落ち着いて解決策を明示してくれるし、どんな時でも忙しいことを理由に話を聞くことを後回しにされることもほとんどありませんでした。
言葉で何かを語るわけではありませんが、雰囲気はいつも落ち着いて、自信に満ちているようにも感じました。
そんな人たちの共通点としてほぼ間違いなく言えるのは、自信があって落ち着いている人は全員余裕があるということです。
仕事を例にあげるなら、余裕がある人は一人で膨大な仕事を抱えたりしません。
時間に追われるような形で仕事に没頭していると、確かに成長はします。
しかし常に何かに追われているようなプレッシャーを感じ、気持ちに常に余裕がないなんてことになる可能性が高いです。
実際僕は管理職になってもしばらくはこんな状態だったので、本当に仕事で身も心も疲弊していました。
不器用なので、昔はよく上長から、「一人で抱えるな!」と怒られていたものです。
ただ自分の中では決して一人で抱えようと思ってそうなったのではなく、気づけば大量の案件を抱えている状況になってしまっていた、ということが大半でした笑
共感してくれる人もいるのではないでしょうか笑
大切なことはチームワーク、と様々な場面で言われますが、まさに僕はこのチームを築くということが本当に苦手でした。
仕事を任せたり、協力を依頼したりした時に、嫌な顔をされたらどうしようとか考えると、一人でやった方が精神的にラク、と考えてしまうのですよね。
しかしいつまでもそのスタイルを貫き通していると、一つひとつのやることは小さくても積み重なると非常に膨大な量になります。
今にもコップから水が溢れそうな状態と言えるでしょうか。
今にもコップから水が溢れそうなほど余裕のない状況で、何か不測の事態やトラブルが起こるとどうでしょう?
仕事では大小問わずトラブルがつきものですが、余裕がある時なら造作も無いことでも、上記のように余裕がない時に起こってしまうとテンパったり、判断を誤ってしまったりする可能性が高まります。
僕は何度も経験しました。
「今は頼むからトラブルなど起きないでくれ」と、祈るように仕事をしていました。
なぜこんなにトラブルが辛いのか、実はその答えがなかなか見つかりませんでした。
自分の心が弱いから?など考え、自分への自信はなくなる一方でした。
そこでようやく気付けたのが、心の余裕を持つということでした。
一時期このことで悩んだ時に、仕事がよくできる人の様子を改めて観察することにしました。
そこで気付いたのは、抱えている仕事の量がとても少ないということでした。
これくらい自分でやれよ、というような軽微な仕事こそ、必ず周りの人に分散して任せる手法をとっていました。
一方自分にしかできない大きな仕事は必ずその人が請け負い、集中して取り組める環境にしていました。
その時に気付きました。
自分がやるべきことを厳選し、それ以外のことはうまく周りの協力を仰ぐ。
当然自分がやらないといけないことが減れば、その分時間にも精神的にも余裕が生まれます。
その生まれた余裕があれば、不測の事態やトラブルが起きても、もしくは後輩から助けを求められても落ち着いて対処ができるということです。
つまり心に余裕がある人とは、「人に協力してもらうことが上手な人・人に仕事を振ることが上手な人」と言い換えられます。
まずは心に余裕がないと感じている人は、自分のすることになっていることを書き出して整理することをオススメします。
その上で、やらなくて良いこと、任せられることを削り、本当に自分がやらないといけないこととやりたいことを絞り込んでいきましょう。
小さな目標を必ず決めて、行動→達成を繰り返す!
これは非常に大切な発想です。
物事に漫然と全力で頑張るだけでは、いまいち達成感もなく、自分が成長しているのかどうかが分かりません。
そこでオススメなのが、「小さな目標を決めて、達成を繰り返すこと」です。
この目標を決める際の注意点は、必ず振り返った時に達成できたかどうか分かるものにする、ということです。
例えばダイエットを決意したとします。
今週毎朝6時からジョギングを行う、という目標を決めたとします。
これなら毎日欠かさず朝6時からジョギングを始めることができれば目標達成、一日でも実行できない日があれば、目標未達成と分かりやすいですよね。
生徒であれば、小テストで毎回8割以上の点数をとる、毎日苦手な英語の勉強を2時間行うなど、数字を入れた目標にすれば、達成できたかどうかを可視化することができます。
そして、この小さな目標は、達成できそうなハードルの低いものにすることが大切です。
25mしか泳げない人が、いきなり100m泳げることを目標にしても、一朝一夕で達成できるはずがありません。
厳しい目標を設定して努力することも素晴らしいのですが、あまりに自分の能力とかけ離れた目標ばかり設定すると、達成できるはずがありません。
その達成できない状態が重なると、結局自信を喪失することになります。
きちんと取り組んだら達成できる可能性の高いものに絞り、成功体験を重ねていくことが大切です。
他にも全く学習習慣のついていない人がいきなり「明日から毎日5時間勉強しよう!」などと目標を立てても、達成は難しいでしょう。
しかしこれを、「毎日5分は勉強しよう!」だとどうでしょう。
これならできそうな気がしませんか?
最初はこれくらいでいいのです。
ちょっと頑張れば達成できそうな目標から始めて、慣れてきたら10分、20分、30分と少しずつ増やしていけばいいのです。
これが目標を達成しながら少しずつ自分のキャパシティを広げていく秘訣です。
その積み重ねが、無意識に自信につながります。
失敗から学ぶ!
誰だって、進んで失敗をしたいとは思いません。
むしろやっぱり失敗はしたくない。その失敗を恐れるあまり、何に対しても消極的になってしまう人もいます。
しかしこれは非常にもったいない発想です。
成長の秘訣は、最速で「トライ&エラー」を繰り返すことです。
要は失敗からしか学べないこともあるということです。
そしてその学べたことが今後につながる財産になれば、もはやその経験は失敗ですらなくなります。
僕は高校入試で第一志望の高校に合格できませんでした。
高校の受験番号一覧を見た時、ちょうど僕の前後の番号の人は合格していて、自分の番号が飛んでいたことをよく覚えています。
人間、苦い経験とは忘れないものですね笑もう20年以上も前のことなのに、合格発表当日のことはよく覚えています。
これに関しては言い訳になりますが、志望校合格が果たせなかった要因の一つに、受験勉強に取りかかるのが遅すぎた、ということがあります。
志望校が決まったのは冬休み前で、受験勉強に本格的に取りかかったのも中3の冬からでした。
今思えば本当に無謀ですね笑
しかしこの経験を経て、「目標をできるだけ早く持ち、それに向かっていち早くスタートすることの大切さ」を学びました。
おかげで高校生になったら真っ先に大学を含めた目標を見つけることができ、1年生段階から努力を始めることができました。
意識の高い友人にも恵まれ、この高校生時代は、人生の中で最も優等生だった時期でした。
誰もが恐れる失敗の多くは、実は人生を大きく左右するほど大きなものではありません。
時が経てば笑い話や懐かしい話に変えられるような内容がほとんどです。
仮に入試で思うような結果を得ることができず、第一志望ではない高校に進学することになったとしても、それしきのことで人生が変わるなんてことはありません。
悔しい結果を目の当たりにしたときは目の前が真っ黒になり、絶望に近い感覚になることはあるかもしれませんが、時間が経てば心の傷も癒えていきます。
人生のルートが少し変わるだけで、与えられた環境でしっかり前を向いて努力を重ねれば、何も心配も問題もありません。
失敗したら、なぜ失敗したのか考えることができます。
考えることで改善策を見つけることができ、その改善策を行動に移すことでまた成長することができます。
失敗から学ぶということは、何かに挑戦して失敗した人にしか経験できない「特権」なのです。
そして若いうちは、失敗しても取り返すだけの時間が十分あります。
そういう意味で、いくらでも失敗できる「若さ」も特権と言えるでしょう。
若いうちに数え切れない喜怒哀楽を経験することは人生を豊かにする上で本当に重要なことです。
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まとめ
結局、「何もしない」ということが自信をつける妨げになる一番の害悪です。
何もしなければ、自信をつけることも自信を失うことも何もできないからです。
トライ&エラーと失敗から学ぶことを繰り返していくうち、がむしゃらに頑張っているうちに、目に見えないことも含めて荒波を乗り越えていく力が必ず身につきます。
チャレンジのない人生ほど寂しいものはありません。
ぜひとも恐れず何事にもチャレンジしてみましょう。
心配しなくても、どんな結果になろうと必ず何とかなりますよ。
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