src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-4532488125941757" 明確なルール決めと徹底の重要性! | あつたろうの教育相談室

明確なルール決めと徹底の重要性!

方針が共有されていないと子どもが混乱する

教育現場でも家庭でも、大人が子どもに何かを指示する場面は多々ある。

注意しなければならないのは、子どもに指示を出したり指導したりする人間が2人以上いる環境の場合、方針をきちんとすり合わせておく必要がある。

例えば学校から子どもが帰ってきたとしよう。

まずは何を真っ先にさせるべきか。

分かりやすく、父親はまず手を洗わせたいとしよう。

母親はまず真っ先に荷物を自分の部屋に持って行かせたいとする。

母親不在の時、帰宅後に荷物を自分の部屋に持って行こうとする子どもに向かって父親が、「先に手を洗いなさい」と言おうものなら、子どもからすれば「母は先に荷物を持っていくように行ったのに・・・」と混乱する。

小さなことだが、いや、この小さなことほど積み重なると子どもに大きな不満を持たせる原因となる。

このような不満を持たせないようにするには、現場でこうどういう方針でいくかを逐一決めて行動していく必要がある。

これは教育現場でもよく起こる。

例えば英語の先生は子どもが持ち物を忘れたら、となりのクラスの子に借りるように言ったのに、数学の先生からは忘れたものをとなりのクラスの子に借りたことを知ると、「物の貸し借りをしてはいけない」と注意された、なんてことはよくある話だ。

これも決して先生に悪気はないのだけれど、こうした積み重ねで知らず知らず生徒からの反感を買ってしまう可能性は十分にある。

なぜこんなことが起こるのか?

それは現場できちんとしたルールが決められていない可能性が高い。

ルールが曖昧な環境で、いつ何を言われるか分からない環境ほど子どもにとってストレスなことはない。

黄金の3日間!

僕が教師をしている時、当時の上長からこの黄金の3日間について指導を受けた。

子どもを良い意味で支配するには、最初の3日間が勝負というものだ。

この3日間で、授業におけるルールを全て説明し、徹底的に守らせる。

・先生が話し出したら手を止めて、全員先生の目を見る。

(一人でも守れていない生徒がいれば、その生徒の方をじっと見て、決して話を始めない。)

・忘れものをした場合は、授業が始まる前に必ず先生のところまで直接言いにくる。

(授業中に忘れ物をしたことを言ってきたら厳しく指導)

・物の貸し借りは厳禁

・宿題をわすれたら必ず残ってやって帰る。

(持ってくるのを忘れたも同義。提出できなければやっていないのと同じと最初に説明する)

などなど。

大切なことをはルールとして伝えた以上、それが守られなければ原則見逃さないことだ。

もちろん体調不良だとか、何かしらやむを得ない場合はこの限りではない。

この指導を3日間徹底することで、○○先生の授業ではこうしないといけない、という規律がきちんと出来上がる。

こうなってしまえばしめたものだ。

このようにして、良い意味で子どもたちを掌握するクラス作りを行うことが大切だ。

これがいわゆるクラスコントロールというやつだ。

ぶれずに徹底することで、これは子どもの信頼を得ることにもつながる。

一番子どもにとってしんどいのは、ルールが明確でなく、その時の気分によって大人の態度が違うことだ。

先生の機嫌が良い時は忘れ物をしても全くお咎めがないのに、虫の居所の悪い時に忘れ物をしてしまうと、八つ当たりのように叱られる、なんて経験がある人がいれば、悲劇としか言いようがない。

僕が小2の時の担任がそんな先生だった。

今日は機嫌がいい日か悪い日か。

表情に露骨に機嫌が表れる先生だったので、朝の段階で今日は当たりの日か外れの日か、といつもビクビクしていた。

30年以上経っても忘れないのだから、良くも悪くもインパクトのある先生だ笑

自分の子どもへもルールの徹底と遂行を忘れない!

スマホの使用時間を一日一時間と決めたとする。

そのルールを決める時に同時に絶対決めておかなければならないことは、もしそのルールを破ったらどうするのか?だ。

ルールを決めたものの、もし破った時にどうするのか、ということを決めて共有しておかなければ、まず間違いなく子どもが守ろうとするはずがない。

仮に破ったらスマホを取り上げる、というルールを決めたとする。

もしそう決めたら、何があろうと心を鬼にして取り上げなければならない。

もしかすると子どもが泣きわめき、「もうしません」といじらしい泣き声で懇願してきたらどうだろうか。

ついついかわいい我が子を前に、甘やかしてしまうことはないだろうか笑

実はこれが子どもの思う壺なのである。

どんな事情があれ、「約束を遂行する」ということに意味がある。

一度許して例外を認めてしまえば、「粘れば何とかなる」という誤った認識を子どもに持たせるだけだ。

ここがある意味親の腕の見せ所でもある。

まとめ

ルールを決めること、そしてそのルールを徹底し、させること、さらにそのルールがぶれないように、逐一情報共有を行うこと。

実はルールの徹底とは口で言う以上にむずかしいことだ。

これはこのような現場に携わる人なら共感できると思う。

しかしだからと言って決して目を背けてはならない。

こうした点に力点を置くことは、子どもの成長にも非常に大切な要素だ。

逆に言えば、こうした規律がきちんと身についているチームはやはりどんな世界でも強い。

常に意識しておきたいものだ。

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