心がけることはたった一つ!それは「報連相のおひたし」
子どもを相手にしていると、その関係に悩むことってありますよね。
特に親子関係については日々悩まされる人も多いのではないでしょうか。
教育者であれば、教え子との関係についても悩むことってありますよね。
特に親御さんであれば、良かれと思って言ったことに反発され、日常的にケンカが絶えないという人もいるのではないでしょうか?
そんな僕にも小学生の娘が二人います。
そして自分で言うのも何ですが、娘たちとはめちゃくちゃ仲が良いです。
もちろん娘に好かれるために甘やかすとかゴマをする、とかそんなセコいことはしていません笑
一応これでも教育者の端くれなので、将来的に子どもが困るような躾に甘んじるつもりも毛頭ありません。
では、娘と良好な関係を築く上で、日頃心がけていることについて話しましょう。
それが見出しの「報連相のおひたし」なのです。
そもそも報連相のおひたしって何?
報連相は非常に有名なビジネス用語なので、知っている方は多いと思います。
「報告」「連絡」「相談」の頭文字をとったものですね。
全くの余談ですが、私は社会人1年目の時にこれが不得意で、当時の上長からこっぴどく叱られることも多かったです。
ただしチームでビジネスを成功させるには必須の基本事項ですね。
ただ、この後に続く「おひたし」とは何かを知らない方は意外と多いようです。
正直相手が子どもであれば。報連相についてはあまり気にする必要はないと思います。
その後の「おひたし」が非常に大切なのです。
報連相同様、これは以下の頭文字をとっています。
お・・・怒らない
ひ・・・否定しない
た・・・助ける
し・・・指示する
いかがでしょうか?
子どもとケンカが絶えない親御さんは、おそらく上記のどれかができていないと思います。
私も子どもの頃はそうでした。
何気なく親に話したらいつの間にか頭ごなしに叱られたり、否定されたり。
親と話すことが段々億劫になっていました。
親は単にしつけているだけと思っているかもしれませんが、実は子どもはそんなことを求めているのではなく、ただ単に話を聞いてほしいだけ、といったこともあるのです。
それを避けるのに大切なことは、まずは「話を聞く力」を身につけること。
そしてその際意識することが、繰り返しになりますがこのおひたしなのです。
まずは受け止めて共感から入る!
実際にあった私と娘のやりとりの一例です。
娘「パパ、今日お出かけしたら嫌なことがあってん」
私「どうしたん?何があった?」
娘「電車の中が人いっぱいで、横の人にあたったり足踏まれたりしてめっちゃ嫌やった。謝ってもこんかったしめっちゃ腹立つ」
さて、この後もしあなたが私ならどう返しますか?
おそらくですが、「それはお互い様だろう」「電車が混んでいたらそんなこともあるし、仕方ないだろう」
こんな感じの回答がとっさに頭に浮かんだ人は多いのではないでしょうか。
確かにそれも間違ってはいません。
しかしその回答を受ける娘はどう感じるでしょうか?
娘は私に指導してほしくてこんな話をしてきたわけではありません。
ただ単に「こんな辛い思いをした」という気持ちを分かってほしいだけなのです。
そこを上記のような回答をしてしまうと、間違いなく「パパは私の気持ちなんて分かってくれない」となるでしょう笑
だから私はまずはこう答えます。
私「そうか、それは辛い思いをしたね。ケがとかしてないか?」
これだとまずは娘が嫌な思いをしたという気持ちを肯定し、共感から入っているし、心配までしています。
そして続けて
私「混んでいる電車に乗ったのは初めてかな?良い経験になったな。社会人になって都会に住むと、毎日のように満員電車に揺られることになるかも笑」
このように返すと、
娘「えー、私電車使わないといけない仕事絶対にしたくないわ笑」
などと、笑いを交えた話に変わっていきます。
まずは肯定から入れば、その後の指導にもきちんと耳を傾けるようになります。
別の事例です。
娘が宿題をやっていないことが続いていることが判明しました。
学校の先生から連絡があって発覚しました。
学校の先生「娘さん、宿題を1週間くらいやってきていません。一度ご家庭でも話してもらえませんか?」
さて、このような事例があれば、あなたは娘に対してどう対応しますか?
頭に血がのぼって「あんた何考えてんの!ちゃんとやらないとダメでしょ!」とか「学校の先生から連絡があって本間はずかしかったわ!なんでちゃんとやらないの!」などの反応をするお母様の姿が目に浮かびます笑
しかしこのような対応をすれば、双方気持ちよく解決することは難しいでしょう。
私なら以下のように対応します。
私「宿題できていなかったのは何かあったんかな?体調でもくずしてた?」
まずは話を聞いてあげることです。
娘「いや、友達と遊んでて、やらなあかんの忘れてた」
私「そうか、正直に言えてえらいな。そら勉強や宿題するより友達と遊んでいる方が絶対楽しいもんな。パパも子どもの時はそうやったわ」
このように、怒られるような事象を話す娘を褒め、そして共感を示してあげます。
私「けどな、やっぱり自分の好きなことだけしかやらないってのはあんまりよくないかもしれへんな。世の中はやりたいこととやらなければならないことのバランスってめっちゃ大事やで」
その上で、このようにきちんと正しいことを指導します。この順序でいけば、娘は素直に聞き耳を立てます。そして、
私「最後にじゃあどうすれば宿題をきちんとできるか考えよか。どんな作戦でいく?なんか考えある?」
最後には自分が「こうしなさい」と命じるのではなく、できるための方法を娘に考えさせます。
すると、
娘「これからは友達と遊ぶ前に宿題をすませてから遊ぶようにする」
このように、娘なりの答えを出します。
最後に、
私「分かった。じゃあそれができるか期待して見てるで」
このように締めくくります。
いかがでしょうか?
このような対応であれば、きっと娘は反省するでしょうし、親子関係が悪化することもありません。
頭ごなしに叱る、怒るという方法は手っ取り早いかもしれませんが、根本的な部分は何も解決できない、とうのが私の持論です。
まとめ
いかがでしょうか?
この方法は、子育てだけでなく現代の部下育成や若者との関わり様々な部分で使えると思います。
ぜひとも今回の記事を参考に、頭に血がのぼった時にはそっと深呼吸し、この「おひたし」という言葉を思い出してみて下さい。
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