src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-4532488125941757" 子育て 育児 教育 指導 しつけ 躾 声かけ 言葉 親子関係 授業  | あつたろうの教育相談室

マイナス表現を使わず、プラスの表現に置き換える!

これは親、教師など、子どもの成長に携わる全ての大人が意識するべき項目だと思います。

子どもを指導する、しつける、間違いを正す手段は、「叱ること」しかないと考えている人は多いように思います。

確かに手段の一つとして間違っているとは言いませんが、果たしてそれが最良なのでしょうか?

これは相手の立場になって考えてみると、改めるきっかけになるかもしれません。

叱られることが好きな人などいない!

考えてみて下さい。

あなたは人に叱られることが好きですか?厳しいことを言われてうれしくなりますか?きつい怒られ方をして、気持ちが晴れやかになりますか?

もしかしたらそんな稀有な人もいるかもしれませんが、大多数の人は嫌だと思います笑

社会人になったばかりの頃、「怒ってもらえることは幸せなこと」と言っている上司がいました。

そして「怒ってもらえることに感謝しよう」とか言っていました。

はっきり言って、全く理解できませんでした笑

確かに自分のいけない点を叱責されることで改善し、成長につながったことは認めます。

しかしそれではお前が成長できたのは俺が叱責してやったからだ、と言わんばかりの言い回しに、正直不快感と違和感しかありませんでした笑

特に僕はかなり鈍くさく、要領も悪かったので、上司にはこっぴどく怒られることがたくさんありました。

今思えば、怒られやすい人間だったんだと思います。

確かに自分が管理職になると本当によく分かりますが、扱いやすい部下とそうでない部下にはっきり分かれます。

まあ叱りやすい部下というのは扱いやすい部下とも言えるので、その点では比較的賢い部下だったのかもしれません笑

けれど叱られることが多かった分、叱られるとどんな気分になるのかよく分かります。

正直若手のころは苦痛でしかなかったけど、そのように相手の気持ちを考えてやれるようになったという点では良い経験値にできたと思います。

話は少し逸れましたが、大人ですら怒られることは嫌なわけです。

それを子どもに連日、ことあるごとに怒るという行為を繰り返すとどうでしょう?

どんな屈強な子も、いつか心が砕かれてもおかしくありません。

特に親は子に対し、警察のようになりがちです。

警察は普段ルールを守ってかしこく生活していても、そのことに対して褒めてくれたりしませんよね?

しかしたった一回でも交通違反をし、運悪くその現場を押さえられたら厳しい処分が下ります。

同様に、皆さんの子どもも、必ず良い側面があり、何か良いことをしている可能性があります。

お年寄りに席を譲る、困っている友達に消しゴムを貸してあげる、など、小さいことを挙げればきりがありません。

しかし子どもの良い行いは小さければ小さいほど親は見逃しがちです。

その割に、悪い行いは針の穴ほど小さいものでも見逃しませんよね?笑

たとえば靴下をその辺に脱ぎっぱなしにしておく、など笑

僕もこのようなことで小さい頃何度も怒られました。

けれどよく考えてみて下さい。これってそんな目くじらを立てて厳しく叱らないといけないほど重大なことなのでしょうか?

人様に大きな迷惑をかけるわけでもなければ、傷つけるわけでもありません。

ニュースで報道されるような犯罪に比べれば、もはや悪い行いと呼べるかどうかも疑問なほど瑣末なことです。

もちろん友達に暴力をふるって怪我をさせるといったことがあれば厳しく叱るべきです。

しかし事象の大小問わず、それが親の基準で「悪いこと」と映ったものは何でもかんでも容赦なく叱る、というのはいかがなものでしょう。

叱る上でのルールを決めておく!

僕も娘が二人いますが、めったに厳しく叱ることはありません。

それはもちろん甘やかしているというわけではありません。

叱るべきことも見逃す、という意味でもありません。

僕は娘たちに、叱る基準を伝えています。

①法に触れることを行った時

→万引き、キセル乗車などの犯罪行為

②複数人で一人の人間を攻撃し、傷つけた時

→もはや補足不要ですね。

③同じ過ちを3回繰り返した時

→2回までは温かく見守ると伝えています。

この3点を娘たちには伝えています。

幸い、生まれて一度も①や②で叱る場面はありません。

あり得るのは③ですね笑

例えば先にあった靴下のぬぎっぱなし問題とかね。

ただ、勘違いしてはいけないのはこの場合、「靴下を脱ぎっぱなしにしているから」怒るのではありません。

「同じ注意を3回受けることをしたから」叱るのです。

社会に出たら、同じミスを2回繰り返すことは許されません。

同じミスを繰り返すということは、1回目のミスで反省していないとみなされるからです。

叱る基準を明確にすること、そしてそれを行ったらなぜ叱られるのか?ということを具体的に提示することが大切なのです。

叱る理由は曖昧ではなく、具体的に伝える!

何度も例に出していますが、先ほどの靴下問題です。

脱ぎっぱなしにしていたら子どもはどう困るのですか?

たとえば「あんたこんな身の回りのこともちゃんとできんかったら大人になってから困るよ」みたいな叱り方をしたとします。

これ、よくある叱り方の一例だと思いますが、よく見るとすごく曖昧ですよね。

まず、大人になってからどう困るのか、全く明示されていません。

それがないと、当然自分のためを思って言ってくれているとは思えないですし、口やかましく思われて終了です。

ところがこれを、「身の周りの整理整頓をきちんと行うってすごく大切なこと。身の周りが綺麗な人間は仕事ができると見なされて、重要な仕事をたくさん任せてもらえる可能性が高い。あとは世の中きれい好きな人が多いから、身の周りを綺麗にしている人はモテるぞ笑」

みたいな言い回しに変えれば、注意される理由に具体性が増して、少しは聞く耳を持とうとしてくれる可能性が高まります。

まずは普段接している子どもをどういう基準で叱るのか、明確にするべきだと思います。

ただただ癪に障るから、と言った感情的な理由で叱ってはいけません。

マイナス表現を使わないように意識する!

叱る基準を明確にできたらいよいよ本題です。

人間というのはとかく、マイナスな表現を引き合いにする風潮があります。

塾講師と保護者の会話の一例です。

保護者「受講科目についてですが、うちの子、何教科取った方が良いでしょうか?」

ある教師「お子さんは理数系が弱いので、理数系の教科は絶対に取った方がいいですね。」

太字にしているようなことを言ってしまう人って多いですが、これはお子様のマイナス面を浮き彫りにしているような言い方ですね。

これを以下のように言い換えてみましょう。

保護者「受講科目についてですが、うちの子、何教科取った方が良いでしょうか?」

ある教師「お子さんはこれからまだまだ理数系教科の点数を上げるだけのポテンシャルがあるので、ぜひ理数系の教科は絶対に取った方がいいですね。」

少し言い方を変えるだけでずいぶん印象が異なります。

他にもやんちゃな生徒がいたとします。

保護者様に子の様子を伝える際に、「やんちゃな子」と表すのか、「元気の良い子」と表すか。

どっちの方が聞き手の印象が良いかはもはや自明ですね。

これを子どもを叱る際にも応用します。

しつこいですが、靴下問題です笑

「靴下を片付けなさい!」と命令調で言うよりも、「さあ、この靴下が片付くと部屋が綺麗になるで!」みたいな言い方の方が、相手は聞き入れやすいですよね。

ようするに、叱りたい内容をそのまま叱って提示するのではなく、叱りたい内容をいかに叱っていると感じさせないよう、子どもが前向きに捉えられるように提示できるかが大切なのです。

「叱る・怒る」という行為は最も手っ取り早い方法で、子どもが幼ければ幼いほど即効性があります。

何より大人が楽なんですよね。

一喝するだけで征服することができるわけですから。

しかしこの手法は長い目で見ればあまり効果的とは言えません。

「恐怖」での政治は「納得」を生み出すことができません。

そして子どもは大人が覚えていないような小さな不満を決して忘れることはないのです。

感情的にカーッとなった時こそ深呼吸をし、いったん冷静になってほしいのです。

有名な言葉ですが、youメッセージではなくIメッセージ。

「こんなことしてあなたは悪い子」ではなく、「こんなことしては悲しい」

こういう言い方をするだけでも聞き手の態度は確実に変わります。

もし難しいと感じるならば、このIメッセージを意識することから始めれば良いのではないでしょうか。

まとめ

子どもとの関係をよくしたいなら、振り返ってほしい内容を述べました。

子どもにとって疎ましがられるようなことばかり知らず知らず言ってないですか?

僕の経験上、子どもとうまくいかない母親のほとんどがこの事態に陥っています。

もっとも女性は感情で動く生き物なので、頭では分かっていてもなかなか行動に移すとなると難しいという気持ちはよく分かります。

しかしここが勝負所です。

相手は未熟な子どもです。

私たちが大人なのに対し、相手はあくまで子どもなのです。

届かないこと、足りないことがあって当たり前なのです。

それをきちんと分かってあげることが、子どもとの向き合い方を改善する第一歩なのかもしれませんね。

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