src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-4532488125941757" 「聞く」力 | あつたろうの教育相談室

「聞く」力

大多数の人は聞くことが不得意!

仕事でもプライベートでも、いわゆる聞き上手な人は重宝される。

しかしこの話を聞くことが得意だと自負している人も含め、全く聞き上手ではないという人が蔓延していることが実情だ。

そもそも人の話を聞くより、自分のことを話し、聞いてもらいたいという人が大半だ。

これは人の本能だと思う。

とにかく人に話を聞いてもらいたい。

自分のことを分かってもらいたい。

共感してもらいたい。

人は基本的に自己顕示欲の塊だ。

だからこそ、そんな人の欲求にうまく応える聞き上手がな人が重宝されるのは必然だ。

では、どういう人が聞き上手と言えるのだろうか。

もちろん挙げればきりがないが、一つのアンサーとして、「相手が話している間に一切口を挟まず、聞き役に徹することができるかどうか」

これはとても的を射ている回答だと考えている。

これを実践できている人は少ない。

話を聞いている途中で、どうしても自分なりの考えを挟みたくなるのが普通だからだ。

親子の会話でよくあることだが、

子「ママ、今日Aちゃんにひどいこと言われたの」

母「あんたが何かAちゃんの気に障ること言ったんちゃうの?」

もうこの時点で子の心が挫かれたことは分かるだろうか。

当然子の気持ちとしては、どんなひどいこと言われたのか、続きを話したいし聞いてもらいたい。

その上でひどいことを言われた自分の気持ちに共感してほしいという気持ちが隠れている。

しかし上記のような母の言葉で、自分の気持ちは理解してもらえない、と感じても仕方ない。

このようなやりとりが随所で続くようであれば、もう親に心を開いて話すことすらなくなるかもしれない。

ここで問題は、母に悪気がないことだ。

寧ろ何か子どものためにアドバイスを送ろうと斜に構えて話を聞いているのだろう。

しかし実は子どもはそんなことを望んでいない。

話を聞いてほしい人は、具体的なアドバイスを求めているのではなく、とにかく話を聞いて、自分の気持ちを分かってほしい、という目的がほとんどだ。

辛いことがあった時に、「こうすればいいんじゃない?」という言われるよりも、「それは辛かったね」と言ってもらえる方が効果的ではないだろうか。

聞き上手な人は余計な一言を挟まない。

相手の気持ちを理解することに徹する。

傾聴で、相手の気持ちをすっきりさせる!

男性脳と女性脳の違いだが、よく言われるのは男性は「論理で」話す

女性は「感情で」話す、ということ。

これは本当で、とにかく女性同士の会話を聞いていると、話のオチがないことが多い。

例えば、

「昨日ヒールの高い靴を履いて出かけたら、階段でつまずいちゃったの。危うく転びそうになったけど、転ばずにすんだわ~」

「分かる!!ヒールの高い靴を履いて出かける時は、階段に気をつけないとね~」

すでにこの会話のやりとりは男性にとっては理解し難い。

実際その高いヒールのせいで転び、大けがをした、というようなオチなら「大丈夫?ヒールはもう履かない方がいいね」というような返答ができそうだが、結局「転びそうで転ばなかった」という結論を聞いて、相手は何を訴えたかったのか分からないし、どう返答することが正解なのか、相手はどんな返答を求めているのかも検討がつかない。

いわゆるオチがないというやつだ。

話を一通り聞いて、「は?」と言葉で言いたくなる気持ちをグッとこらえるというような経験がある人もいるのではないだろうか。

こうした考え方の違いが如実に出てしまうわけだから、どちらかが自分の考え方とは異なる相手の考え方を理解する気持ちを持たないと、分かり合うことは難しい。

繰り返しになるが、聞き上手を謳うのであれば、下手な助言を考えるのではなく、とにかく共感に徹すること。

話し手が気持ちよくなるような聞き方を心がけることが大切だ。

聞き上手な人に人は集まる!

どんな有能な人でも、話したことに対して否定的な意見をかぶせてくるような人よりも、さして能力が高くなくても話をよく来てくれる人、あなたはどちらと共に時間を過ごしたいだろうか。

後者を選ぶ人が多いのではないだろうか。

人付き合いを円滑にする上で、聞く力を身につけることはとても重要だ。

仕事はもちろん、親子関係でも友人関係でも何に対しても言える。

どんな場面でも聞き上手な人は愛されるし、頼りにされる。

公私ともに、人付き合いをうまくしていきたいなら、この記事を参考に、聞く力を徹底的に磨くよう、努めてみてはどうだろうか。

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