src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-4532488125941757" 「意味づけ」の大切さ | あつたろうの教育相談室

「意味づけ」の大切さ

どんな仕事でも、いわゆる「雑務」と呼ばれる業務はあります。

これは仕事以外でも、学校生活などでもついて回ります。

例えば学校でも仕事でも、その最たる例は「清掃」でしょうか。

もちろんきれい好きで、掃除が好きという人もいるとは思いますが、少数派だと思います。

仕事であれば、その仕事の専門分野に関する業務の方を好む人が大多数でしょうし、学校であればどう考えても友達とおしゃべりしたり、遊んだりすることを好む人が大多数でしょう。

しかしいわゆる雑務とは、誰かがやらなければなりません。

前回の記事ではこうしたことに率先して取り組むススメについて書きましたが、今日はさらに深め、こうした業務を通じて自らの成長につなげる方法について紹介します。

無意味だと思うことに意味を見いだす!

教育業界で、子どもが使用する教室の清掃をするとします。

単なる「掃除」だけと考えてこの業務に臨むなら、おそらく業務を終えるまでの間、思考は停止するでしょう。

清掃という業務に頭を使う必要はあまりないからです。

しかし、考えようによっては子どもが使う教室の状態は、子どもたちが勉強に取り組む姿勢が垣間見えるはずです。

ぞうきんで机を拭いている時に、生徒一人ひとりの机の状態を確認するという視点を持って臨むとどうでしょう。

色んな発見があるはずです。

机に落書きをしている生徒がいるかもしれません。

こんな机を見つけると、指導者の立場としては、「この子は授業中に集中できていないんじゃないか」「次の授業の時、この子の様子を注視してみよう」こんな風に考えるきっかけが生まれます。

こうしたことはほんの一例で、清掃を単なる清掃と思わず、「清掃を通じて何か生産的なことはできないか」

このような視点を持って雑務に臨めば、それは雑務ではなくなります。

どんな仕事でも、意味づけを考えて行動すれば、必ず実りある何かを生み出します。

部活でも、運動部の新入部員や1年生が課される代表的な雑務としては球拾いなどありますね。

これも面倒だと思いながらイヤイヤ行っているだけでは、無駄な時間になってしまいます。

「先輩の練習している様子を注視して、勉強させてもらうチャンス」「他の部員の誰よりも飛んでくるボールに早く反応して、反射神経を鍛える」など、何か一つでもテーマを決めて臨むと、同じ球拾いでも効果は全く違ってきます。

僕はこの考え方が非常に好きで、これを自分の中での当たり前に変えていけば、一つのことを通じて複数のことを身につけることができます。

意味がないからやりたくないという人には?

子どもから「なぜ勉強をしないといけないの?」と聞かれた時、明確な答えに悩む人はいるのではないでしょうか。

「将来のため」と言ったところで、「勉強した内容がどう役に立つの?」と聞かれれば、実際ほぼ役に立つ場面はないので答えに窮する人もいるでしょう。

特に社会で働いている男性であれば、高学歴だから仕事ができるわけではない、ということは十分分かっているはずです。

勉強ができても仕事はできない、だったら学歴はあまり重要な現代ではない。

大人も薄々この事実に気づいているので、なおさら子どもを納得させられる理由を説明する自信がない人は意外と多いのではないでしょうか。

こうした時に役に立つのが、具体的な意味づけです。

例えば僕ならこんな感じで子どもにアドバイスします。

「勉強内容自体は関係ない。しかし勉強を通じて、できないことをできるようにする方法を学ぶ。知らないことを知っている知識に変える方法を学ぶことができる。仕事でも覚えないといけないことがたくさんあるが、肝心の覚え方を知らない状態で仕事をすることになると大変なことになる。

「勉強が好きな人はいない。勉強を通じて、好きではないことにどれだけ向き合えるかという気持ちや心の強さを鍛えられる。仕事は嫌なことも誰かがやらないといけない。人が嫌がることを率先して行える人が信頼される」

「物事を成功させる上で大切なことは、段取りという名の事前準備。受験勉強でも資格をとるための勉強も、本番までに計画的に進め、試験当日までに間に合わせないといけない。この計画を立てて物事を進める良い練習になる」

いずれも勉強内容そのものが重要とは一切言っていませんね。

もちろん将来の夢が海外で働きたいなどであれば当然英語、教師になりたいのであれば自分が教えたい科目の知識くを深く身につけることは必須です。

つまり「勉強そのものから学べること」と、「勉強を通じて学べること」の2種類があるということです。

この「勉強を通じて学べること」を教えることが、将来が定まっていない子どもや、勉強に意味を感じない子どもたちに効果的かと思います。

また、このように物事に意味を見出せないからやらない、やりたくない、という人は、それまで何かを成し遂げるほど大きな努力をした経験がない人が大半です。

意味があろうとなかろうと、一生懸命努力をした経験のある人は、成功しても失敗しても、何か学べることがあることを知っています。

何より大切なことは、まずは行動してみること。

頭の中でごちゃごちゃ考えているだけで、結局行動に移してみなければ何も始まらないし、何も変わりません。

何より結局行動に移さないことをあれこれ考えている時間がもったいないです。

まずは行動に移しましょう!

まとめ

今日は意味づけの大切さと考え方をまとめました。

自分の子どもや教え子でもし同じような疑問を持っている子がいれば、ぜひこの記事を参考に伝えてみてあげて下さい。

物事そのものだけが大切なのではなく、その物事を通じて学べることもあるということです。

大人でも活かせる考え方の一つかと思います。

ぜひ取り入れてみて下さい。

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